分離発注及と材の直購入及び、DAYと100円ショップ用品、通販家具を利用する事により、コストを半減させた実験的異例。
 
 
一人暮らし女性用マンション一室内全改装

通常は後の責任を抱えなければならない都合上、こうしたやり方に踏み込むには懸念がある。この場合に限って、家族等の意見調整の必要が無く、施主一人の承知と覚悟の上で実現された。

設計としては、働く女性の一人暮らしに対する機能性を徹底させる一方、通常に無い発想で、こだわらない部分でどれ程のコストを削減できるかを試みた。
広いテラスも含めると通常発注での計算だと800〜900万は見込まれる工事内容だったが、結果、材工で370万の支出で収まった。安価理由は、設計努力と分離発注、通販家具や100円ショップからの施主調達とDAYにつきる。
 
 

ビフォー
A
 B
C
 
解体
アフター
働く独身女性の1LDKへ
 
 
本当に求められるスペースと機能だけを備えて
 
 
 ドア4枚と襖、キッチンユニットのみを再リフォーム。 
但し、キッチンユニットは調理台スペースに不足を感じた為、 
背が無い独り者には無用な上部キャビネットの一つを調理台へと用途変更。 
更にもう一つは下駄箱へとリフォーム。 
 

 この設計の課題は、 
ついだらしなくもなりがちな時間に追われる独り暮らしを、その生活スタイルを考慮した空間創り。 
煩雑さや生活感を印象させない為には、用途と目的をしっかり分けて、区切るべきは区切る、 
隠すべきは隠すという法則につきる。しかし、勿論独り暮らし用マンションに部屋数は要らない。 
視覚の処理だけすればOK。目線を隠し、また逆に視覚で空間をつなげる。 
独身はワンルームとの決めつけは間違い。広さだけを求めてワンルームにしてしまうと、 
いざ人を招くとなると大変。散らかりが気になって、生活しないスペースへともなりかねない。 
独り暮らしであってもパブリックとプライベートがしっかり分けられていれば、自身にも生活疲れをさせない。 
 
  

DAYで遊ぶ
    
情けないブーツにしない
 
100ショップ傘立に、色付けした卵殻を和紙に散りばめたランプ ペイントついでに市販トリムをトッピングして少し豪華ドアに
 NEXT
玄関 
鏡面のワードローブがあり、 
コートはここで着脱。 
日常の靴脱ぎや、生活雑多を、 
目隠しできるスペースを確保し、 
ドアを開けた時、煩雑さを目に 
入れさせない様、配慮。 
キッチン上棚を下駄箱として 
リフォーム。 

トイレ 

客間 
限られた宿泊客に用意されて 
いるが、普段はリビングに 
オープンにされている。 

リビング 

ダイニング 
日常的には作業テーブル 

キッチン 
キッチンユニットは再利用。 
但し、使い辛い上棚は、調理台に 
リフォーム。 
テレビを見ながらキッチンに立つ。 
独身者の対面キッチンはTV用。 

パントリー 
食品庫や普段は使われない 
食器等が置かれるが、独身 
の量分あれば充分なので、 
ここに洗濯機も置いた。 
ヌック 
独身は、カウンターでテレビ 
を見ながらご飯を食べる。 
高さで目隠しされているので、 
リビングからは生活感を覗かれない。 

北側テラス 
カウンター用のスペースだけの 
ヌックと同じ床高さで、内観から 
の視覚をつなげる。 

ウォークィンクロゼット 

ウォッシュルーム 
洋バスと、洗面や化粧台を置く 
パウダー&フィッテイングスペースを兼ねる。 

寝室 

スタディ 
 パソコンと書棚のみが置かれる

 
  青字の各室名を指して下さい。
 
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