施工金額の評価   
材としての見積は、正価を上回らない限りは良しとはするものの、材工一式という不明瞭な換算は、設計士としては極力認められない。施工手間は当然予想される時間とリスクに対して評価をし、意外にも高額だと判断する部分は、業者がその根拠とした手順や言い分をよく聞いた上で、コストの削減を話合う事にしている。
 素人の施主は、判らないからという理由で説明は拒否をするのに、テレビや雑誌の知識を振りかざし、只漠然と安価とサービスを訴える人も多いのだが、これは、ものを手で造ろうという人に対する敬意を欠いた行為である。とはいえ、本当に何もかも判らないのだし、それにつけ入られていいように騙される人の方が実際には多い現実を見ると、これを責められない。そこで、一つの目安として、カタログ等の正価金額の8割額位を三倍してみて、それを越す請求には、警戒心持って何故を訊ねるか、例え些細な工事であっても設計士等きちんとした専門家に間を取ってもらえる依頼をする事をお薦めする。単純に材額に三倍せよでは、あまりに大ざっぱがすぎるが、各工事工程を一概には説明しきれない以上、専門家を入れないで頑張りたい人ならば、簡単な判断目安で納得し、気持ち良く騙されるのも、精神的にやりすごす一つの手段ではないだろうか。
 
 
 


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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